寺社建築(本堂像鼻(獅子))|和歌山の宮大工 藤井寺社建築工業
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本 堂

象鼻(獅子鼻)仕込み

象鼻1

 本写真は、とある建築会社様から、ご連絡を頂き、向拝(ごはい)廻りの仕込をした時の
象鼻の写真です。

 依頼内容は、象鼻、虹梁(こうりょう)、縋る破風の仕込み。
及び、組み物の組み付けでした。

 当方の施工方法と致しましては、象(獅子)鼻のホゾを作り出しを施し、虹梁と引き合い
栓打ちを致しますが、今回は、建築会社様の意向により、アリ落としをした上で、雇いの
ホゾを切り込む形式をとりました。

 強度的には、どちらでも問題はありません。


 今回の施工の注意として、向拝柱を粽(ちま)いておりますので、象鼻を仕込む際、アリが
緩くならない様にする必要があります。

 だからと言って、仕込が硬いと、柱が避けたり、本来 其の位置まで、下がらないと
いけない所が、定置まで、落ち込まないと言った不都合が起きます。

 因みに、虹梁も象鼻と同様に影アリの仕事を致しております。

 粽き(ちまき)とは、写真でご確認を 頂きたいのですが、柱を先の方に向かって、ゆっくりと
した丸みを付けることです。

 写真は、施工途中の物で、2方の絞りですが、完成時には、4方の絞りとなります。

 粽(ちまき)には、割付があり、滅相で絞るものでは、ありません。


 多少、話が前後して、恐縮なのですが、仕込が甘いとどう言った不具合が発生するかと
申し上げますと、今回のように雇いのホゾを補強に入れる事で多少の不具合の軽減が、
見込めますが、象鼻が俯(うつむ)いてしまう原因になり、向拝柱の傾きや捩れの原因にも
なります。

垂木や化粧板を打つ事で、最終的には固定されます(柱の傾き)が、建物に対する
不具合の原因になるものは、一つでも少ないほうが将来的に見て、建物の為には、
善い事です。

象鼻2
象鼻3
象鼻4


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