鐘桜改修工事|和歌山の宮大工 藤井寺社建築工業
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寺社建築から伝統工法・一般木造住宅(和風・洋風・店舗)に対応する宮大工です。 設計から施工まで完全責任施工。


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鐘楼修復


寺社建築(鐘楼改修1)
寺社建築(鐘楼改修2)
寺社建築(鐘楼改修3)
寺社建築(鐘楼改修4)
寺社建築(鐘楼改修5)
寺社建築(鐘楼改修6)
寺社建築(鐘楼改修7)
寺社建築(鐘楼改修8)
寺社建築(鐘楼改修9)
寺社建築(鐘楼改修10)
寺社建築(鐘楼改修11)
寺社建築(鐘楼改修12)

 本鐘楼の改修工事は、お寺様の意向で当初材は、出来るだけ残して欲しいと言う依頼でした。

 まず、最初に、足元の基礎石(座石)の高低差は、許容の範囲でしたが、座石の位置が悪く、長方形でなく、台形になっておりました。
 最大誤差が、6cmありました。

 そこで、この誤差を解消する為に、座石を移動し、それに伴い地中に基礎(座石が下がらない様に。)を入れております。
 因みに、鐘楼は、正式には正方形でなく、長方形となります。)

 足元が、正規の位置になることから貫の寸法が、長くなる箇所が幾つか出てきますので、各部材の寸法調整を施しました。

 新材の桁と古材の妻虹梁(こうりょう)の仕込みは、古材が捩れている為、捩れ調整とそれに伴う誤差を計算して仕込んでおります。(写真上右端・写真3段目右から2番目)

 また、貫が仕込まれている柱は、抜き穴の位置関係が悪く、柱が起きがってになっていた為に、正規の位置(角度)に調整し直しました。

 桁下の組み物は、威張りや組み物全体の高さに誤差があった為に矯正と高さ調整を施し、長い年月で出来た隙間を埋め、組み物間の歪を解消致しております。

 其の他、調査してわかった不具合をすべて、解消致しております。

 破風下の彫刻は、消耗品と言う考えで、新調いたしました。(当初材は、正規の形状より小さい為に、正規の大きさに変更しています)

 写真3段目右から1・2番目を見てください。
 平桁を新規に取り入れたのですが、これは平桁下の頭貫(かしらぬき)の仕込みに問題があり、強度不足が明確であった為です。

 平桁の廻り合いの止(とめ)は、特殊施工を施しております。
 この仕口は、万が一雨に濡れて口が開いても、乾燥と共に開いた口が閉じ元の位置に戻る方法です。
 この方法は、全国の寺社建築物を探しても殆ど施工されている処は無いと思います。
 
 因みに、止(とめ)が、10年たっても100年たっても空かない方法や万が一空いても乾燥と共に元の位置に戻る方法が幾つかあります。
 これらの木工技法は、材料の大きさや場所により限定される事が有るために、自然と増えました。

 瓦は、和歌山では珍しく、三河モノを使用しております。


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