色々な仕口|和歌山の宮大工 藤井寺社建築工業
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寺社建築から伝統工法・一般木造住宅(和風・洋風・店舗)に対応する宮大工です。 設計から施工まで完全責任施工。


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 仕口の紹介1

寺社(社寺)建築・伝統工法には色々な仕口が、あります。
随時写真を踏まえ説明をしていきたいと思います。
 丸柱仕口加工(1)  丸柱仕口加工(2) 丸柱仕口加工(3)   丸柱仕口加工(4)

上記写真は、内陣・外陣取り合いの丸柱です。
寺社建築用語では、結界柱と呼ばれているものです。

これらの写真は、向きを変えていますが、1本の柱の仕口です。
この様に施工が複雑になると棟上てからの加工や丸に形成してからの加工は、出来ない事はありませんが精度や出来上がりの見栄えを考えますと殆ど不可能に近いと考えられます。
八角形の内に施工いたしておりますが、丸にした時、どの程度施工面が小さくなっていくかすべて、計算しております。

つまり、丸柱として完成した時に、調度好い深さや大きさになると言う事です。
これが、他のページでも再々お伝えている寺社伝統的技術だけでは、対応しきれない為に必要となる計算と理論の一部です。
 茅負1  茅負2  寺社建築用語では、茅負(かやおい)と言います。
本写真の茅負は、軒先部隅の廻り合いの部分です。
本堂の様に隅部が跳ね上がっている場合、大径木を必要材に合わせカットしていきます。
曲がり部分は、一般的には軒反りと言われ建物の規模や仕様により其の都度異なります。
(枝割りに準ずる)

縋る破風(1)   縋る破風(2)  縋る破風加工前と粗挽きの写真です。
縋る破風とは、本堂正面の独立している柱の横にある破風の事です。
この材料は、写真で見たとおり、大径木が必要となります。

本材料を挽き割る再、木の性質上伸びが発生致しますので、其れを加味した大きさに割ります。
縋る破風(3)   縋る破風(4)  縋る破風完成時のものです。
左全体写真で破風の上部は、瓦の納まりを考慮した上で確定しております。
写真では、緩やかな曲がりに見えますが実際は、写真の見た目以上に縋る破風の曲がりは大きいです。

右側の鼻先の彫刻は、デザイン性のもので、必ずしも彫刻を入れる必要はありません。

 隅木(1)
隅木を型入れしている様子です。
隅木には、荷重が大きく掛かりますので実際に見えている以上に大きな木材が必要となります。

 
 隅木(2)  隅木の完成写真です。
桁や梁の落とし込みの仕口は、すべて計算を施した上、工場ですべて加工してしまいます。

現場で仕込みや位置合わせをすると誤差が発生する為です。

もう少し、追求して申し上げますと計算し加工した仕口は答えが一つしかなく其の位置に正確に合わないと納まらない。

つまり、誤差が無く正確な仕込が出来ると言う事です。
隅木(3)   隅木(4)
桁を仮組みしている様子です。
仕込が硬すぎたり、甘いと桁を割ってしまったり空かしてしまったりします。
技術的な加減が重要となります。

また、左側の写真は、隅木(実際の隅木は長い為、位置確認がやり易い様に隅木と同じ大きさの木材を作ったもの)を組み込んだ様子です。

位置確認(勾配確認)は、重要項目の一つです。
 
 隅木(5)  隅木(6)  上棟時、隅木を仕込んだ物です。
上記でも記載していますが、桁・梁・小梁の3点仕込みを致しております。
現場調整をせず、計算通りの結果で一発で正規の位置に納まりました。
つまり、誤差が無しと言うことです。

現場調整やその場合わせを行う工程が多いほど其の建物に誤差が大きくなる事を意味します。

そして、誤差がある程度大きくなると、軒先の各部材に悪影響を及ぼし、隅木以外の軒先材も計算通りに合わなくなります。


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