寺社・木造建築の基礎知識(文化財(敷居))|藤井寺社建築工業
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寺社・木造の基礎知識
寺社・木造共通
  

敷居の修復


今回、ご紹介させて頂く敷居は、損傷が著しく、また長さが3M のモノを間取りの加減で4Mに延長をしました。
損傷の程度としては、一部腐食・建具の溝が脱線し殆ど、溝が無いと言ったものです。
写真では、見づらい事もあり、図解説明とさせて頂きたいと思います。

まず、上から、一段目の図は、現状の図です。
茶色の箇所が腐食部で黄緑の箇所が古材です。

腐食部を切り取り剥ぎ木となるのですが、溝も傷んでいますので、三段目の赤紫の様に溝部の剥ぎ木と一体の部材を
作り出します。

次に、新材(水色)と古材の継ぎ手を作製します。
新材と古材の固定にビスや釘では、強度的な問題もありますし、古材の溝が荒れている箇所が残っている事もあり、
新材2の様な槍型の繋ぎ材を作ります。

新材2と3の接合の注意点として、新材3の溝幅以内に新材2の仕込み加工を施す事です。

施工上の注意として、先ず三段目の図を確認して下さい。
新材1・2の仕込が硬いと古材自体を破損してしまいますし、緩いと隙間が出来てしまい、強度不足になってしまいます。
また、新材2・3、古材の接合面、新材1と2の接合面には、逃げ仕事がありませんので、シビアで神経を磨り減るくらいの
墨付けと加工が必要となります。(私自身施工に携り、とても疲れました(笑))


敷居

敷居、繋ぎ別部材の写真です。

敷居1 敷居2 敷居3
古材+新材1 古材+新材1+新材2 古材+新材2+新材3


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