寺社建築の部材の決め方|和歌山の宮大工 藤井寺社建築工業
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寺社・木造の基礎知識
寺社建築の考え方2
  

組物・柱の割付について


各部、組物材の大きさは、次の様になります。
  1. 大斗   W=垂木成x3+垂木幅x2  H=Wx0.6
  2. 巻斗   W=垂木幅x2+垂木成x1  H=Wx0.6
  3. 枠肘木  W=大斗/3  H=Wx1.2
  4. 実肘木  W=大斗/3  H=W(正方形)
本柱を丸柱とする場合→大斗幅と同等。
但し、本繁割り以外で割り付ける場合、2割減。

本柱を角柱とする場合→柱間の1/100〜1.2/100。例えば、柱間を6尺とすれば、6x0.01=6寸となります。

これらの方法以外にも、幾種類もの割り出す方法もあります。
例えば、角柱を算出する際、入り口の間口で押さえた場合、5/100〜6/100となります。
間口が12尺であれば、12尺x0.05=6寸。
丸柱では、垂木成3.5本と言う算出方法もあります。
また、堂の規模から算出する方法もあり、地方性も含め一律と言う法則はありません。

向拝柱の場合は、角柱x1.2以上。
又は、丸柱x0.8となります。
寺社建築の場合、柱の大きさを決める上で、重要な事は、堂の規模を考慮に入れることです。

では、五間四面の堂で計算してみましょう。
前提として柱を角柱とします。
脇の間を1.5間、内陣を2間であるとします

畳は本間(6尺3寸)を使用するとして、6尺3寸x2=12尺6寸
12尺6寸x6=7寸5分
関東間場合、12尺x6=7寸2分
堂の規模を考慮して、最低7寸の柱となります。
また、向拝柱=7x1.2=8寸4分。よって、9寸柱となります。

垂木割りは、正面入り口を2間より28枝とします。
1枝当り、12尺6寸/28=4寸5分(仮定)
両端は6尺3寸x1.5=9尺4寸5分
9尺4寸5分+3寸5分(柱半分)/4寸5分=21.7より22枝。
22枝x2(個所)+28枝=72枝(正面垂木数)より、7寸(柱)+6尺3寸x5/72枝=4寸4分7厘
よって、1枝当り4寸5分となります。
以上から、垂木の大きさはW=2寸5厘・H=2寸4分5厘となります。

大斗はW=2寸4分5厘x3+2寸5厘x2=1尺1寸4分5厘より、1尺1寸5分、H=1尺1寸5分x0.6=6寸9分
巻斗はW=2寸5厘x2+2寸4分5厘=6寸5分5厘より、6寸6分、H=6寸6分x0.6=3寸9分6厘より4寸となります。
肘木はW=1尺1寸5分/3=3寸8分、H=3寸8分x1.2=4寸5分6厘より、4寸6分。
実肘木はW・H共=3寸8分
向拝虹梁は、W=9寸x0.8=7寸2分、H=9寸x1.2=1尺8分より、1尺2寸(理想)となります。

組み物及び柱の算出図


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