寺社・木造共通構造編|和歌山の宮大工 藤井寺社建築工業
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寺社建築から伝統工法・一般木造住宅(和風・洋風・店舗)に対応する宮大工です。 設計から施工まで完全責任施工。


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寺社・木造の基礎知識
家造りの構造編2
  
仕口の形状や継ぎ手について。
胴差しの仕様
通し柱を使用した場合の胴差の仕口図です。
一般的に胴差の仕口には、左図の様に2通りの方法が用いられます。

「A工法」の場合。
{長所}
胴差の仕口・柱のホゾ穴の加工が容易である。
柱の断面欠損が少ない。
{短所}
ホゾ幅が小さい為、胴差の荷重が一点に掛かる。
柱のホゾ穴にゆとりがあると、柱-胴差間で捩れ(ねじれ)を生む可能性がある。

「B工法」の場合。
{長所}
襟場(えりば)を設けている為、胴差の荷重が分散する。
柱-胴差間の捩れが殆ど無い。
{短所}
加工に手間が掛かる。
断面欠損がA工法に比べ大きくなる。
其の為、襟場の形状はB工法以外にも数種類あり、柱・胴差の大きさに合わせ使い分ける事が重要になってきます。

各継ぎ手の強度
棒グラフは、各継ぎ手の強度を表したモノです。
一本物の強度を100%にすると金輪継ぎで20%強、腰掛け鎌継ぎで10%程度になります。
継いだ部材は、一本物に比べ、強度が下がる事実は否めません。

「家造りの構造編1」でも、少し述べたように継ぎ手の場所を成るべく力の掛からない位置にする。
また、補強も視野に入れ検討する事が必要になってきます。

しかし、一本物も長さが長くなるほど、曲がりや捩れが大きくなる弱点もあります。(使用材により、差があります)
其の為、必要個所に繋ぎを入れる工夫をします。

両者共、一長一短がありますので、建物の規模・予算・仕様に合わせ使い分ける事が、重要です。


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