木造建築(住宅構造編)|和歌山の宮大工 藤井寺社建築工業
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寺社建築から伝統工法・一般木造住宅(和風・洋風・店舗)に対応する宮大工です。 設計から施工まで完全責任施工。


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寺社・木造の基礎知識
家造りの構造編1
  

通し柱を採用する理由


現在の木造建築は、大きく分けて2種類の考え方があります。
一つ目は、柱・梁・土台・桁等構造材を建築金物を用いて絡める方法。(図面A)
二つ目は、伝統工法(古民家や旧家の様な建て方)や寺社建築に見られる各構造材を組む方法。(図面B)

下記図A・B両方共、筋交い・建築金物を使用しない前提の場合です。
図Aの場合、1Fと2F各階が独立している為、外圧を受けた際、1Fと2Fが左右反対方向に揺れる可能性があります。
図Bの場合、1F・2F間が一本の柱で通っている為、左右反対方向に揺れる可能性は図Aに比べ、極端に下がります。
貫(ぬき)を組み込む事で、粘りや固持が大きくなり、重要1点に掛かる負担を最小限に抑える事ができ、建物自体の強度が増します。
ここで、重要なのは貫の入れ方・大きさです。
柱の大きさにもよりますが貫の厚みは、最低でも1寸(30mm)は、欲しいところです。

また、両仕様共、柱のホゾ(重要2)の長さはたとえ1mmでも長くする事が建物の為に有効な手段です。

しかし、近年、A図の様に通し柱を使用せず、管柱を使用する方法が飛躍的に多くなっています。
其の内訳として、予算の問題、運搬コスト、建築金物の義務化(建築工法による)等が挙げられます。
この方法ですと建物の規模・形状により胴差が6メートルを超える場合、途中で継ぎ手が必要となる場合があります。
継ぎ手は、一本物に比べ、構造的強度が落ちます。
そのため、梁の下がり・地震時の継ぎ手の破損の可能性も視野に入れる必要があります。
どうしても、継ぎ手が必要な場合は、出来るだけ力の掛からない場所で接合を検討する必要があります。

上記の事から、私共は構造材の性能(強度)を最大限に引き出し、建築金物はあくまでも補強と考えの元で通し柱の採用を推奨致しております。

木造通し柱無し(少ない) 木造通し柱在り


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